御杖神社
みつえじんじゃ

旧社格 郷社・式内社
所在地
奈良県宇陀郡御杖村神末字園座1020

御祭神 主祭神 久那斗神 (くなどのかみ)
八衢比古神 (やちまたひこのかみ)
八衢比女神 (やちまたひめのかみ)
末社祭神 志那都比古命 (しなつひこのみこと) 竜田神社
志那都比売命 (しなつひめのみこと)
品陀別命 (ほんだわけのみこと) 八幡神社
大山祇命 (おおやまつみのみこと)
由 緒
三重県境に近い神末川西岸の、通称斎宮に接して鎮座の社を、式内社御杖神社に当てられている。「大和志」に今葛の明神と称し近隣八村共に祭祀に預かるとあり、祭神は久那斗神・八衢比古神・八衢比女神。古棟札に上津江之御宮(天文二十三年)・国津大明神(慶長十八年)・上之宮九頭大明神(寛永十八年)・牛霊天王社(延宝四年)とあり、承応三年(1654)以降は牛頭天王が最も多い。現社名は明治三十年の制定である。
「惣国風土記」逸文に「宇陀の郡、篠幡の庄。御杖の神の宮。祭れるは正槐霊にあらず、倭比売命、天照大神を裁き、御杖と偽りてこの地に至りき。仍りて御宮地を尋ねて三月を経、終に神戸と偽しき」とあり、大神の分霊を奉斎、旧跡から社名にしたと伝えている。(「大和志料」)。現祭神を久那戸、八衢比古、八衢比女三神とするのも、御杖の社名に付会したもので、さらに証拠がないとは、同じ「大和志料」の説である。なお当社が大和・伊賀国境に鎮座することから、「延喜式」臨時祭式にある機内十所の疫病の社として、国津大明神と牛頭天皇を祀ったとも考えられる。
神宮寺について明らかでないが、棟札に、伊賀国名張郡宝蔵寺・同郡妙楽寺・密獄山真福院などの寺号が見える。
祭礼日の十二月五日(元は旧九月九日)には、古代の人身御供の名残りの、芋鉢の御供をする。
     -奈良県史(神社)より-


拝殿

斎殿(いみどの)

初めて見ましたが、よくわかりません。
やはり、斎王と関係があるのか、最高の禊の場所といったものなのか。

参道から

境内

正面に拝殿
左側に斎殿

拝殿

拝殿横の境内社

本殿

神明造
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