矢田坐久志玉比古神社 やたにいますくしたまひこじんじゃ | |||
旧社格 県社・式内大社 | |||
所在地 | 奈良県大和郡山市矢田町東良965 | ||
御祭神 | 主祭神 | 櫛玉饒速日命 (くしたまにぎはやひのみこと) | |
御炊屋姫命 (みかしぎやひめのみこと) | |||
末社祭神 | 誉田別命 (ほんだわけのみこと) | 八幡神社 | |
可美真手命 (うましまでのみこと) | 若宮神社 | ||
由 緒 |
矢田町横山集落の北東部に鎮座する。『大和志』添下郡神廟に『延喜式』神名帳登載の式内大社と記す旧県社で、櫛玉饒速日命・御炊屋姫命を祀る。『新抄格勅府抄』大同元年(806)の諸社神封の条に「矢田神二戸大和」とあり、神戸二戸をあてられていたことを見ると当社はそれ以前に創祀されていた古社であることが分かる。『三代実録』貞観元年(869)正月二十七日に従五位下より従五位上を授けられ、延喜の制で大社に列し案上官幣に預かったこの地方の名社であった。 『姓氏録』大和国神別に矢田部は饒速日命七世孫大新河命の後とあるから、この地方に居住した矢田首が自らの祖神として、『日本書紀』巻第三の神武天皇即位前紀戌午十二月にみえる櫛玉饒速日命とその妻神御炊屋姫命を祀ったとみられる。『大和志』に矢落明神と称すとあり、境内の寛文十一年(1671)の石灯籠にも矢落大明神と刻されている矢落とは、饒速日命の天降りの時、三本の矢を射てその落ちた所に宮居したとの伝によったものという。 春日造の本殿は、室町中期を下らぬ様式と考えられ、鎌倉末様式といわれる境内社の八幡神社社殿とともに重要文化財に指定されている。 -寺院神社大辞典(大和・紀伊)より- | ||
神社入口より | |||
楼門 プロペラがあり、飛行神社として航空関係者の崇拝もある。 | |||
拝殿 | |||
拝殿からの社殿 | |||
境内 |