駒形大重神社
こまがたおおしげじんじゃ

旧社格 村社・式内社
所在地
奈良県御所市楢原1662

御祭神 主祭神 滋野貞主命  (しげのさだぬしのみこと)
駒形神 (こまがたのかみ)
末社祭神 琴平大神 (ことひらおおかみ) 琴平神社
市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと) 市杵島神社
天児屋根命 (あめのこやねのみこと) 春日神社
天照大神 (あまてらすおおみかみ) 紳明神社
八幡大神 (はちまんおおかみ) 八幡神社
由 緒
葛城山の東麓に鎮座。祭神は二座で、一座は不詳、一座は滋野貞主とする。旧村社。明治四十年(1907)駒形神社に大重神社を合祀したもので、大重神社は東方の字田口に鎮座していたという(神社明細帳)。駒形神社の祭神は不詳であるが、里民は木股様(木股神)と伝承している。大重神社は「延喜式」神名帳の葛上郡「葛木大重神社」とされ、シゲノサンともよばれるため、『神社明細帳』は『文徳実録』にみえる滋野朝臣貞主を祭神とする。しかし「大和志」は『新抄格勅符抄』に「葛木犬養神」とあることから、大重は犬養の誤写で、『日本書紀』皇極天皇三年一月条にみえる葛城稚犬養連綱田らの租神を祀った神社であろうという。また一説には大重は八重・火雷の誤写ともされる(神名帳考証)。天明四年(1784)の楢原村村鏡写(中野家蔵)によると、米田俊久が享禄五年(1532)に「茂野社」を建立したと記し、越智氏系図にも郷内二五文の段銭をもって修造したとされる。結局、楢原氏が租とする滋野貞主を祀った茂野神社を式内大重神社に比定したものであろう。元禄十一年(1698)の「葛木名区考」には「茂野社は楢原村西南、駒ヶ谷社東林蔚之処也」とみえている。
     -寺院神社大辞典(大和・紀伊)より-


境内の案内板

鳥居と参道

 拝殿と紅葉

境内からの本殿

本殿
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