葛木倭文坐天羽雷命神社
かつらぎのしどりにいますあめのはずちのみことじんじゃ

旧社格 指定村社・式内大社
所在地
奈良県葛城市加守1045

御祭神 主祭神 天羽雷命 (あめのはいかずちのみこと)
摂社祭神 豊布都霊神 (とよふつのみたまのかみ) 葛木二上神社
大国御魂神 (おおくにたまのかみ)
天忍人命 (あめのおしひとのみこと) 掃守神社
末社祭神 宇賀魂命 (うかのみたまのみこと) 稲荷神社
由 緒
奈良県當麻町加守にある神社。加守集落西方の高台地に鎮座。背後に二上山雄岳の尾根が迫る。祭神は天羽雷命。相殿に摂社加守神社(祭神 天忍人命)と二上神社(祭神 大国御魂神)を祀る。旧村社。近世には五社明神と称し、享保九年(1724)の和州御領郷鑑(柳沢文庫)に「五社明神・天神・春日・八幡・二上権現 社地四拾七間、弐拾七間」と記す。なお「大乗院寺社雑事記」文明元年(1469)十一月二十二日条の平田荘の記事の長尾宮(長尾神社)と二上(葛木二上神社)の間にみえている五所宮は当社と考えられる。「大和志」は「延喜式」神名帳葛下郡の「葛木倭文坐天羽雷命神社(大、月次新嘗)」にあてる。式内葛木倭文坐天羽雷命神社は大同元年(806)に神戸二十三戸(うち大和に一戸)を充てられた大社で(新抄格勅府抄)、天安三年(859)一月二十七日、従五位下から従五位上に昇叙(三代実録)、神名帳葛下郡十八座中の筆頭社である。また「延喜式」玄蕃寮によると、新酒料稲が充てられた。なお「新撰性氏録」大和国神別には倭文宿禰を載せる。式内社については、現新庄町の博西神社(旧称倭文神社)とする説などがある。
摂社加守神社は産婆の神として信仰を集めるが、これは鷦茅葺不合尊の誕生の時、海辺に産屋を建て、天忍人命が箒で蟹を掃ったという加守連の説話によったものである。また二上神社は二上山頂の葛木二上神社遥拝所であったと伝え、神主蟹守家には神像一体と木製狛犬、二上神社古図などを蔵する。御田植神事は四月十五日で、小牛を出産する所作が行われる。これは当麻山口神社でも同様。
     ―寺院神社大事典より―


手水舎に掛けられている由緒板

神社手前の社務所

手水舎

由緒板が新しく掛けられている。階段を上れば広場がある。

広場からの社殿

拝殿がガラス張りになっている。

ここから本殿を拝観するしかないようだ。

瑞垣の裏側からの本殿

社殿瑞垣横の稲荷社

この横にはニ上山登山道があり、山頂までいけるようだ。
ここのニ上神社は、山頂の本社遥拝所。
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