久米御県神社
くめのみあがたじんじゃ

旧社格 村社・式内社
所在地
奈良県橿原市久米町786 (久米寺の南に鎮座)

御祭神 主祭神 高皇産霊神 (たかみむすびのかみ)
大久米命 (おおくめのみこと)
天槵根命 (あまのくしねのみこと)
末社祭神 天児屋根命 (あめのこやねのみこと) 皇大神宮
誉田別命 (ほんだわけのみこと)
伊弉冊命 (いざなみのみこと) 熊野神社
由 緒
久米寺に南隣して鎮座。祭神は高皇産霊神・大来目命・天櫛根命。近世には天神社あるいは久米宮と称したが(境内灯籠銘)、「大和志」以来、「延喜式」神名帳高市郡の「久米御縣神社三座」にあてられ、社名も変更された。旧村社。御県神は皇室御料に鎮座し、「延喜式」祈年祭祝詞には大和六御県神の名がみえるが、久米御県は含まれない。久米御県が設置された時期は明らかでないが、垂仁天皇二十七年には久米邑に屯倉を興しており(日本書紀)、久米御縣神社もかなり早期に鎮祭されていたとみられる。当社はもと久米寺の鎮守で、「和州久米寺流記」には「天暦六年、国宣将云、去春依霊託久米寺東塔基、敬奉祀天満御霊、是為鎮護国家興法利生也、自今以後、久米長者氏人等、毎年八月二十五日応奉祭之者」とあり、神仏分離により独立した。なお延宝六年(1678)に畝傍寺が奉納した石灯籠があるが、畝傍寺がどの寺を指すか不明。
-寺院神社大辞典(大和・紀伊)より-


神社全景

久米寺の門前に鎮座

拝殿からの本殿
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