八幡神社(秋留)
はちまんじんじゃ(あきどめ)

旧社格 村社
所在地
奈良県生駒郡三郷町勢野3丁目5-20

後祭神 誉田別命 (ほんだわけのみこと)
由 緒
秋留八幡神社(大字勢野秋留)
祭神は誉田別命(即位され応神天皇)現在は龍田大社の支柱となっている。建物は本殿、絵馬澱、座御所より成る。他に大鳥居、手洗所、狛犬二基、石灯籠十六基、又、稲荷大明神と伊勢神宮が祀られている。本殿には御神体(剣、勾玉、鏡)を宝蔵する。現在の社殿は寛文元年(1660)の建立である。祭礼としては、毎月一日の月例祭、三月三日、五月五日、九月九日、特別祭は十月二十五日(宵宮祭二十四日)外に当社独得の鬼打式がある。目的は五穀豊穣、以前は外の社にもあったそうだが、戦後生活苦難時代に廃止され、今では少なくなっている。
一月十六日当社に午前中に宮座中十人衆及び、二十人衆が集合、一二三老は衣冠束帯で、一老は神饌及び弓、白羽の矢七本を祭祀し、祝詞を奏上、狛犬(向かって右北方)にうちわ標的(径50㎝、白紙に「鬼」と書いたもの)を立て、鬼の食べ物として、魳の頭、洗米、塩、野菜等を献饌する。やがて打つ鬼にも慈悲の食膳の意であろう。
一老は二老より弓矢を受け取り、天、地、東西南北と矢を放つ。三老はこの矢を集める。次に鬼のうちわを打ち貫いて、氏子一同の平和と幸福を祈念する。この弓矢は一老が保持し、他の矢は二老、三老及び次年次次年宮座する予定の本人が各々保持する。こうして連綿として続いている。この神域保全の為にも火災には一層の御注意と清浄維持をお願いします
昭和六十年一月      三郷町観光協会


境内

本殿の右側が絵馬殿

本殿


狛犬


伊勢神宮遥拝所
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