天満神社 てんまじんじゃ | |||
旧社格 指定村社 | |||
所在地 | 奈良県生駒郡斑鳩町高安830 | ||
御祭神 | 主祭神 | 菅原道真 (すがわらみちざね) | |
末社祭神 | 市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと) | 厳島神社 | |
在原業平 (ありわらのなりひら) | 在原神社 | ||
由 緒 | 高安集落と業平伝説(顔に墨を塗る話) 古く高安集落は、「富の小川村」と呼ばれていたと伝えています。その由来は、富雄川(古くは富の小川と呼ばれていました。)との関係が深いとされています。この川はもと、高安の東を流れていたといい、その名残が古川・高橋という地名が今も残され、その流をうかがえます。 また、この村は平安の歌人の在原業平(825-880年・伊勢物語で有名)が、河内の高安に通った時、立ち寄ったといいます。村人が業平のことを忘れないように、高安村と名を改めたという話しが残されています。業平に関わる伝説として、「業平が河内(現、大阪府の八尾市にいる河内姫のもとへ)通いをされ、この業平道の道筋に当るこの高安村をよく通ったといいます。このとき村の美人は、美男の業平に連れて行かれるというので、娘は顔に鍋墨を塗ってわざとみにくい姿にしたという伝説が残されています。 -境内の案内板より- 当社は高安の東北部に鎮座し、菅原道真をまつり、旧村社であるが由緒は不詳にして旧指定村社である。社殿は春日造り一間社で檜皮葺、朱塗りで彩色を施してある。前方に朱塗りの鳥居を建て白塗りの土塀をめぐらす。拝殿は平屋瓦葺き。拝殿前の石造り狛犬は安政七年(1860)正月吉日に氏子が奉納したものである。 石灯には、天保元年(1830)十月に村中安全のために奉納されたもの、同年十一月に村中安全五穀成就・天下泰平のために大神宮へ奉納されたものや、明治十二年(1879)五月に村内安全・五穀成就のために建てられたものがある。また石造り鳥居は大正十四年十月に村中安全のため、戦捷記念として座中一統から奉納されたものである。 本社の向って左方に厳島神社・在原神社の二社がある。在原神社は在原業平をまつり、社殿はもと小字坊屋敷なる大日堂の北方にあったという。ちなみに、近傍に業平道と称する道路が通じている。 ―斑鳩町史より― | ||
神社入口より | |||
本殿 | |||
境内社 在原神社 厳島神社 | |||
境内の梅 |