厳島神社
いつくしまじんじゃ

旧社格 村社
所在地
奈良県生駒郡斑鳩町阿波3-9-16

御祭神 市杵島比売命 (いちきしまひめのみこと)
由緒
国鉄関西線の南方、新家のほぼ中央に鎮座する。
祭神は市杵島比売命。由緒不詳にして旧村社である。
社殿は春日造り一間社、屋根は檜皮葺で、玉垣をめぐらしている。宝前の石灯一対は天保二年(1831)三月吉日に奉献されたもので、弁財天と刻し祭神を明示している。拝殿は瓦葺の平屋で、奉掲の額は明治前後のものが多く、そのうちで明治十一年九月吉日氏子中から奉掲された当社祭礼図は、この拝殿における頭屋の奉仕や子供の山車引きの有様をよく描いている。
石造り鳥居は大正八年三月に氏子中が建て奉納したもので、「厳島神社」の額を掲げてある。百度石は明治二十五年九月に当村の浅井芳太が収めたものである。拝殿前の石造り狛犬一対は、弘化四年(1847)九月に氏子中が納め、石造り手水鉢は明治十九年十月に調整したものである。なお、境内には宝永・享保・文久より明治・大正・昭和にわたる石灯が多く建っている。
当社の前方向って左方に地蔵堂がある。文化十年(1813)銘の台石の上に、石造り地蔵坐像を安置してある。宝前の石灯一基も花立一対も新しく昭和十一年に奉納したものである。なお、堂の両側には、地蔵などの石仏が並んでいる。
     -斑鳩町史-


神社入口

境内の石灯籠

本殿
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